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  • 2015.01.02 Friday
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鉄のカーテンと呼ばれた国の代表

 今の人には「へえ〜」といった感じだろうが、かつてソ連はアメリカと世界を二分する
大国 だった。
アメリカが光であればソ連は影、アメリカが正義であればソ連は悪。それが一般的な
イメージだった。

プロレスの世界であれば、イワン・コロフやニコリ・ボルコフなど、ヒールとしてのみ
存在価値を持つギミック、それがロシア人レスラーであり、しかしながらもともと
力道山がアメリカ人レスラーを迎え討つ事で発展していった日本のプロレス界で、リング
の中まで同盟国としてソ連相手に闘う必要はなく、そんな悪役など見向きもされなかった。

ペレストロイカとグラスノスチというソ連の政治の変動は、あろうことか日本マットに影響
を及ぼした。
興行師のビンズマクマホンもメディア王のテッド・ターナーもいない極東の島国には、
アントニオ猪木という異能の男がいた。
国力を誇示するための共産圏のスポーツエリートたちを、猪木はショービジネスへと
誘い込んだ。

その何年か後、猪木のリング上での理想部分だけを受け継いだ男が、大陸に飛んだ。
「あの人がメチャクチャにするから、ちがうんだよと実際にスパーリングをしながら
説明した」
前田は、ロシアとの接触をこんな風に述懐していた。

ロシアの選手たちも、(プロ格闘技という)ショービジネスと改めてかかわる意味合い
は変わっていた。
かつては開かれた国をアピールする一環であったはずが、連邦崩壊により選手自らの
生活を支える手段を得るためとなった。
培った技術を披露することで生計を立てる術を得て、前田は深く感謝されたがそれは
前田も同じ。ロシア勢の参戦がなかったら、RINGSは早晩潰れていただろう。

そのリングス・ロシアの代表が、ウラジミール・パコージンだ。
先日のロシアの旅客機墜落事故で、命を絶たれたらしい。

リングス・オランダ代表のドールマンなどと違い、現役としてリングに上がったわけ
ではないから馴染みは薄いが、この人の存在なくしてはロシア人選手の活躍もRINGS
の隆盛もなかったかもしれない。
後年はロシアントップチームを名乗りRINGSと複雑な関係にあったPRIDEへ移って
いったが、国の崩壊を経験したこともある人間の苦渋の決断だったのだろう、
そこをとやかく言う気にはならない。
前田もそう思っているのではないか。
昨年のリングスファンミーティンで、審議員が着用していた赤いジャケットがオークション
に出された際「さっきのジャケット、オレのやなくてパコージンのやわ」と言って笑って
いた前田は、この訃報を聞いてどう思っているのだろうか。

これからの日本格闘技界とロシア、あるいはRINGS復興とロシア・・・そんなビジネス
のことよりも、私はただ、このニュースに驚き悲しんでいる。




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